
ふくしま震災伝承プロジェクト「15歳のバトン」は、東日本大震災・原発事故から15年目となる2026年にスタートした、福島の記憶や思いを次世代へつなぐ参加型プロジェクト。
福島民報社は、この「15歳のバトン」の情報発信拠点となる公式アプリを、8月31日(月)に公開した。公式アプリでは、福島の過去・現在を知り、未来を考えるためのツールとして活用されることを目指している。
東日本大震災で感じたことや未来へ残したい言葉を募集

「15歳のバトン」公式アプリのコンテンツ「1万人のメッセージ募集」では、未来をつくる言葉を募集中。県内外問わず、震災を経験した人も、当時を知らない世代からのメッセージも募集している。
それぞれの立場から感じたことや未来へ残したい言葉、大切にしたい思いを送ってみよう。集まったメッセージを見ることもできる。
集まった言葉は、福島の未来へ思いをつなぐ合唱曲の歌詞づくりに活かされる。言葉にすることは、自分の想いを見つめ直し、誰かと未来を考えるきっかけにもなるだろう。
高校生被災地視察の紹介や、参加者の声を掲載
「15歳のバトン」公式アプリのコンテンツ「高校生被災地視察報告」では、「15歳のバトン」プロジェクトで実施された高校生被災地視察の紹介や、参加者の声を掲載している。
このプログラムは、震災の記憶を単に固定化するのではなく、高校生自ら被災地を訪れ、語り部との対話を通して「福島の現在地」を自分の言葉で紡ぐことを目的として実施された。
生徒一人ひとりが、福島の歩みと現状を「自分ごと」として捉え、復興の在り方や未来の社会について主体的に考え、それを発信していく「バトンの受け取り手」となることが期待されている。
高校生の震災への思いをつなぐ「リアルバトンリレー」
9月1日(火)から、3年をかけて県内すべての高校を巡る「リアルバトンリレー」が開始された。「リアルバトンリレー」では、県内全88高校を対象に、県北、県中・県南、会津、浜通りの4地点から同時に出発し、メッセージ投稿用の二次元コードが印字された本物のバトンを順次手渡していく。
生徒たちはリレー形式でバトンを受け継ぎ、それぞれの震災への思いや未来への希望を専用サイトへ投稿。令和11年3月には、バトンと集約されたメッセージが、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館へ寄贈される予定だ。「15歳のバトン」公式アプリでは、現在の巡回状況を地図で確認することができる。
福島県ゆかりの著名人からのメッセージを紹介
「15歳のバトン」公式アプリでは、プロジェクトに賛同した福島県ゆかりの著名人のメッセージを紹介している。
メッセージを寄せたのは、ボーカルグループ・GRe4N BOYZ、福島市出身の引地洋輔さん(RAG FAIR)、福島県しゃくなげ大使を務める元バレーボール日本代表のタレント・大林素子さん、会津坂下町出身の漫画家・髙橋ヒロシさん、伊達市出身のタレント・女優の長沢裕さん、いわき市出身で日本女子プロゴルフ協会会長を務める小林浩美さん、会津若松市出身でモデル・俳優の村上愛花さん、福島市出身で俳優・イラストレーターの唐橋充さん、矢祭町出身のお笑いタレント・あばれる君、デザイナーのコシノジュンコさんほか。著名人からのメッセージは、今後も随時更新していくという。
伝承ツールとして「対話型AIチャットボット」を公開
さらに、福島民報の震災記事データベースを活用した「対話型AIチャットボット」が、10月1日(木)に、「15歳のバトン」公式アプリ内で公開される予定だ。被災地視察の成果なども学習させ、伝承ツールとして公開する。
あの日の記憶や教訓を若者につないでいくきっかけとなる、「15歳のバトン」公式アプリをチェックしてみては。
15歳のバトン公式サイト:https://15baton.jp
アプリダウンロードページ:https://15baton.jp/app
(yukari)